家主が帰ってくるので、九州一周してきた

「家主がかえってくるので九州一周してきた」と書かれた、九州一周旅行の写真を並べたブログ用アイキャッチ画像

先日、長年の夢だったスーパーカブでの九州一周旅行を実現することができました。

「なんで今、このタイミングで?」と思う人もいるかもしれません。
今回は、その背景や理由。そして旅の中で得た体験や気づきを記録として残しておこうと思います。

正直、かなり良かった。
たぶん、またやると思う(笑)

家主が帰ってくるので、10日間することがなくなった…

2026年3月1日、ゲストハウス「かんぬしの宿」がオープンしました。

これは、わたしが手がける古民家再生事業の第一弾。
使用貸借という形で物件を預かり、改修費や運営費のほぼすべてをわたしが負担。その代わり、宿泊事業によって費用を回収していくというビジネスモデルです。

そして、この契約には少し特殊な条件があります。

それは、家主が希望すれば、年に数回、この家を自由に使えるということ。

今回、その期間が4月14日〜23日の10日間。

……思った以上に長い。

突然できた10日間。あなたならどうする?

よくある選択肢としては、実家に帰ること。
幸い、わたしの実家は下関。車で2時間ほどなので、10日間入り浸ることもできなくはない。

もう一つ考えたのは、便利屋の仕事で住み込みをすること。
それはそれで面白そうだったけれど、さすがに10日間は長い。

こういう時、自分の家がないというのは、なかなか考えさせられる。

まぁ、かなり特殊な状況ではある(笑)

そんなわけで、わたしが選んだのは「旅」。

もちろん、お金はない。
あるわけがない。

いかに安く、長く旅をするか。

そこで思いついた。

「じゃあ、スーパーカブでキャンプ場を泊まりながら、九州一周するか!!」

九州一周ツーリングに向けて、キャンプ道具を積み込んだスーパーカブ

ただ旅をするだけでは、もったいない

この旅を、ただの消費で終わらせるのはもったいない。
せっかく時間もお金も使うなら、何か意味を持たせたい。

そこで、この旅に2つの目的をつけた。

一つは、神道の勉強を兼ねて、各県の代表的な神社を巡ること。
もう一つは、「かんぬしの宿」のPR。

正直、後付けではある。
でも、これが本当に良かった。

目的を持つことで、旅の中身が驚くほど濃くなった。
ただ走るだけではなく、見るものも、考えることも、出会い方も変わる。

これは旅だけではないと思う。

勉強でも、仕事でも、生き方でも。
自分で目的を設定することで、物事の深さは変わる。

そんなことを改めて感じた。

今回の旅をざっくり紹介

期間は4月14日〜23日の10日間。

初日は下関の実家に泊まり、その後九州へ上陸。
各県で代表的な神社を巡りながら、次の県へ移動するスタイル。

宿泊は主にキャンプ場。
とにかく安い。一番安かった場所は、なんと200円。

そのほか、ゲストハウスや、大分の親戚宅にも泊まらせてもらった。

残念ながら、旅のほとんどは雨。
晴れたのは長崎と大分にいた時くらい。

途中で温泉に入り、疲れを癒し、時には旅先の人と話す。

そんなことを繰り返しながら、無事に帰ってくることができた。

今回巡った神社はこちら。

スーパーカブで九州一周した旅の工程を示した地図と訪問先一覧

旅を終えて、改めて思ったこと

ここからは、わたしがこの旅で学んだこと、気づいたことを書いていく。

正直なところ、何かわたしのなかで劇的な変化があったわけではない。ただ、はっきりと今の自分の立ち位置を実感することができた。

「大人になる」「親になる」これらの〇〇になるは、ある日突然に実感するものじゃなくて、日々の生活の中で、ある日ふと気づく。その感覚に似ている。

サラリーマン時代に思い描いた自分の理想の生き方。それは誰かに従うのではなく、自ら行き先を決め、行動し、全てに責任を負う。どうすれば、それが叶うか?

必死に考え、行動し、失敗し、それを繰り返してきた数年間。

そして、この旅を終えて、そうか今自分は自分が思い描いた理想の生活を歩み始めているんだと、改めて自分の立ち位置を確認できた気がする。

神社は面白い。これはハマる。

後付けとはいえ、この旅の重要な目的。
今回、各神社を参拝する前に、その歴史や祀られている神様などを調べた。

いくつもの神社を参拝すると、そのうちに、自分なりの神社の楽しみ方というのも見つかった。

一般的な楽しみ方としては、本殿にお参りし、その後、おみくじやお守りを買って終了。基本的に神社の表側しか見ないのが普通だと思う。わたしも以前はそうだった。

でも、表は人がいっぱいで、意外と騒がしい。特に有名な神社となると、修学旅行だったり、ツアー客だったりで、全然落ち着かない。

でも、神社の閑さや神聖さを体感できる場所がある。
それは「裏」だ。

神社の裏側に行くと、そこには豊かな自然が広がっていたり、立派な稲荷神社があったり、そして、何より人がいない。

静けさを楽しむもよし、立派な本殿のつくりを観察するもよし。ものすごい贅沢な時間を味わえる(気がする)

霧島神宮の森の中にある小さな祠

もう一つのおすすめは、狛犬。

古い神社であればあるほど、その形はユニークだ。
もはや獅子には見えない形が崩れたもの、逆にめちゃくちゃカッコいいもの、本当にいろいろ。

これはぜひ、写真に収めてほしいなと個人的には思う。(わたしだけかもだが)

いずれにしても、ただ参拝するだけでは、もったいない。

ゆっくり境内を散歩して、その場の空気というか雰囲気を存分に味わうべきだ。
そして、自分なりの楽しみ方を見つけると、あなたも神社巡りにハマるはず。

やっぱり最後は人との出会い

結局は、これに尽きるのかな。
旅先で出会った印象深い人たちを、エピソードと共に紹介したい。

長崎の温泉で出会った、ダンディーな男性

長崎で泊まったキャンプ場から徒歩で行ける距離にあった温泉。海沿いにあるその温泉は脱衣所から夕焼けがとても綺麗で、ついそこにいた男性に話しかけ。

そこから一気に会話が弾み、外で待っていた奥さんを待たせてしまいました。

その日の晩にあるライブにも誘われたのですが、酒を飲んでいなければ行ったかもしれませんね〜。

不動産関連のお仕事をされている方で、いろいろとアドバイスもいただきました。本当にありがたい。

喜道庵

日本一長い石段の駐車場で出会ったおばちゃん

日本一長い石段に寄ったときに、話をしたのは駐車場のおばちゃん。旅行でいろんなところを回ったとおっしゃっていた。

今度はぜひ、わたしの「かんぬしの宿」に泊まってもらいたい。

雨の中、休ませてくれたガソリンスタンドのお兄さん

雨の中の走行で、手が凍えて動かなくなったので、ちょっとガソリンスタンドで休憩させてもらった。接客の合間にいろんな話を。

田舎の移住も将来的に考えているらしい。おっ、チャンス?

別府の砂風呂で一緒になった、大阪の女性

大阪から一人旅で来ていた女性。同行者と間違えられて、店員さんから砂風呂中の写真を撮られたのだが、ご本人のスマホがなかったので、上がった後にデータを渡すことに。

ここは仕事の話で盛り上がった。なかなか面白い出会い。

行橋のバーで出会った、元高校球児のマスター

福岡の行橋駅にあるバー「テイクファイブ」。店の雰囲気もさることながら、元高校球児のマスターがこれまたいい。お互いの身の上話を語り、今がめっちゃ楽しいよね。ということで共感した。

隣にいたドイツ人の出張者や代行を待つ薬屋の店長さんとの話も楽しかった。また行きたい。

テイクファイブ

まとめ

きっかけは、
「家主が帰ってくる10日間をどう過ごすか」
という、ちょっと困った問題だった。

でも、せっかくなら面白がってみようと思った。

すると、それはただの空白期間ではなく、
忘れられない旅になった。

与えられた環境やルールを、
ただ嫌々受け入れるのではなく、

「どうやったら面白くなるか」
「どうやったら自分の糧になるか」

を考えて行動する。

たぶん、
そういう姿勢が大事なんだと思う。

さて、
この旅でどれくらい集客効果があったのかは正直わからない。

でも、またやろうと思う。

次は四国か、大阪か。まだ身体が元気なうちに。

おまけ:せっかくなので、今回めぐった神社も紹介します

今回の九州一周では、各県で一番有名な神社をめぐってきました。

詳しい内容はFBの記事でアップしているので、興味のある人は覗いてみてください。

太宰府天満宮|福岡県

学問の神様として知られる、菅原道真公を祀る神社。
今回の旅で、一番最初に訪れた神社です。とにかく人が多かった…

それでも、飲食店はかなり空いてるので、少し落ち着いて食事をするのはおすすめです。

【太宰府天満宮のFacebook投稿を見る】

祐徳稲荷神社|佐賀県

日本三大稲荷のひとつともいわれる、佐賀を代表する神社。
山の斜面に建つ華やかな社殿が印象的で、見た目の迫力もかなりあります。

改修中だったのが残念。神社の前にある商店街がしっかりしているので、買い物や食事も楽しめます。

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諏訪神社|長崎県

長崎の町の中にある、地域の歴史と深く関わってきた神社。
今回の旅で、実はわたしの一番のおすすめ。

長崎の異国情緒あふれる街並み、歴史のある神社、おいしいおはぎ。
うん、パーフェクト。

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阿蘇神社|熊本

阿蘇の地域と深く結びついた、歴史ある神社。
阿蘇十二神を祀る神社で、神様の並びや社殿の雰囲気にも独特のものがあります。

神社の右にある商店街が面白い。各店舗に湧き水があり、ネーミングに個性がある。
おいしそうな料理店もあるので、夜に来てもいいかも。

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霧島神宮|鹿児島県

天孫降臨の神話と深く関わる、南九州を代表する神社。
かなり敷地が広く立派な本殿です。その左側に本当に小さい山の神の祠もあるので、比較すると面白いんですね。

この神社だけずっと雨でした。レインコート着てうろうろ。

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高千穂神社|宮崎県

神話の里・高千穂にある神社。
ですが、かなりコンパクトです。見てほしいのは、立派な鉄製の狛犬ですかね。

意外とおすすめなのが、ここから西に10分くらいのところにある二上神社。
観光客が誰もいない(笑)

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宇佐神宮|大分県

全国にある八幡宮の総本宮。
最後に相応しい本当に大きい神社。本殿も立派。

境内にある庭がきれいなので、ここの散策もおすすめですよ。

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神社を知ってから旅をすると、景色が少し変わる

神社を知ってから旅をすると、景色が少し変わる。

ただ建物を見るだけではなく、
誰を祀っているのか。
なぜその場所にあるのか。
その土地とどう関わってきたのか。

それを少し知るだけで、旅の見え方は変わります。

今回の旅は、九州を一周する旅であり、
同時に、日本の土地に残る物語に触れる旅でもありました。

興味のある方は、ぜひFacebookの投稿ものぞいてみてください。